ああ 俺だよ
ダニー・ローマン ”上にいるお方”だ
ドラマの幕が開く前にあいさつを
なぜこんな事態に? 単純さ
基金横領事件とネイサン殺しの真犯人を捜すためだ
おれたちの中の腐った警官どもを暴き出してやる
当記事にはネタバレが含まれます。
映画を既に見た方。ネタバレを知りたい方以外の方はお気をつけください。
また、筆者の知識不足、解釈の違い等もある可能性があります。
以上を踏まえた上で楽しんでいただけたら幸いです。
こんな映画
- 公開年: 1999年 ※アメリカは1998年
- 上映時間:2時間19分
- 監督: F・ゲイリー・グレイ
- 出演 : サミュエル・L・ジャクソン、ケビン・スペイシー、デヴィッド・モース、ロン・リフキン、ジョン・スペンサー、J・T・ウォルシュ、シオバン・ファロン
- ジャンル: サスペンス映画
- サブジャンル: アメリカ、交渉人、頭脳戦、汚職事件
- 暴力描写: あり ※銃撃など
- 恋愛描写: なし
こんな人にオススメ
- 頭脳戦が好きな人
- 適度なアクションが好きな人
- 知的なサミュエル・L・ジャクソンが見たい人
- スカッとしたい人
視聴方法
・Plime Video
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あらすじ
横領と殺人の濡れ衣を着せられたシカゴ警察の人質交渉人ダニー・ローマン。
破滅を予感した彼は人質をとって立てこもる。
事件の黒幕をあぶりだすために指名したのは、同僚からも一目置かれる冷静沈着な人質交渉人、クリス・セイビアンだった。
交渉人 [Blu-ray]より
雑感(ネタバレあり)
この映画、公開当初のCMで映画評論家のおすぎに、
主人公は地味だけどめっちゃ面白い映画。みたいな感じで言われてたんですよね笑
今からしたら考えられませんね😁
強くてニューゲーム
あらすじにもあるように、本作は交渉人vs交渉人
つまり、身内の手の内を知ってる警察官が犯人となり、同じ警察官と戦う。という構図になってます。
ですので、手口を知ってるので隠しカメラの場所や部隊がどう行動するか、使用する武器も把握してます。
仲間ならではの心理戦も利用します。見事に効きます笑
そのプロセスが俗に言う「強くてニューゲーム」のようで気持ちよかったりします(*^^*)
「はいはい、次はこのイベントね。この後ボスね」って感じですね笑
しかし、ダニ―は自分の濡れ衣を晴らさなければいけません。
そのためにセイビアンを呼びつけます。
最初の「シェーン」の会話の場面は、中身のない会話を挟むタランティーノ映画っぽいなあと見てて思いました。
そこから徐々に核心に迫っていくシーンは本当に面白いです。
決して無双をするわけではありませんが、スルスルをかわして行く工程はこの映画ならではの醍醐味だと思います。
サミュエル・L・ジャクソン
サミュエル・L・ジャクソンの役柄は2パターンあると思ってます。
①メイス・ウィンドウ(スター・ウォーズ)
②ジュールス(パルプ・フィクション)
本作は①タイプです。
つまり真面目タイプですね。
しかし、最初の交渉人のファーリーを手玉に取るシーンはジュールスっぽいですw
サミュエル・L・ジャクソンの口上は何か聞き心地が良いんですよね。
今作でもサミュエル・L・ジャクソンの声を堪能できます(*^^*)
「パルプ・フィクション」より ※過激表現注意
どんな映画にも必要なおじさん達の存在感
良い映画には素晴らしいおじさんが登場します。
この映画では多くのおじさんが登場します
秘書のマギーも人質の中で重要な役割をしますが、この映画ではおじさんたちが目立ちます笑
人質となった警視正ニーバウム(J・T・ウォルシュ)
ダニ―に協力をするタレコミ屋のティモンズ(ポール・ジアマッティ)
トラヴィス署長(ジョン・スペンサー)
ベック隊長(デヴィッド・モース)
フロスト(ロン・リフキン)
そしてセイビアン(ケヴィン・スペイシー)
※J・T・ウォルシュとジョン・スペンサーはすでに逝去されてます
作戦室はおじさん達でいっぱいでしたね笑
映画では全員が怪しく見えるくらいのちょっと裏がありそうな人相の役者を揃えたのは良いキャスティングだったと思います。
彼ら脇役が素晴らしい演技をすることで映画が引き締まるということも多いのではないでしょうか。
交渉人vs交渉人。ハラハラするシナリオ。
そして脇を固める彼らの存在感や迫真の演技
彼らは決して主役になるような役者ではありませんが、様々な映画で重要な役割を担ってます。
(セブンやLAコンフィデンシャルに出たケヴィン・スペイシーはまた別格ですが。ハウス・オブ・カードの話は割愛します笑)
イケメンや美女だけではどんな映画も安っぽくなってしまいます。(この映画にイケメンは出ませんが笑)
これはアメリカ映画だろうと日本映画だろうと同じだと思います。
主役を助けるおじさん。主役を裏切るおじさん。いかにも悪そうなおじさん。ラスボスとして憎たらしいおじさん。
それがたとえ少ししか出番がなくても、見た後に記憶に残らなかったとしても、ふと見返すと良い映画には必ず素晴らしい演技をするおじさん達がいるはずです。
これから見る映画にもぞんなおじさん達の活躍にこっそり注目していきたいですね。
それでは。
今上映中のるろうに剣心でもおじさん達が大活躍してますよ(*^^*)