そのコーヒーに誰が責任を持つ
添加物については誰が責任を持つ
もちろんスタルバック氏ではない
スタルバック氏は責任は取らない
誰も取ろうとしない
だから変革が必要なのだ
指導者は明確に責任を持たねばならない
当記事にはネタバレが含まれます。
映画を既に見た方。ネタバレを知りたい方以外の方はお気をつけください。
また、筆者の知識不足、解釈の違い等もある可能性があります。
以上を踏まえた上で楽しんでいただけたら幸いです。
こんな映画
- 公開年: 2016年 ※ドイツは2015年
- 上映時間:1時間55分
- 監督: ダーヴィト・ヴネント
- 出演 : オリヴァー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ、カッチャ・リーマン、クリストフ・マリア・ヘルプスト、フランツィスカ・ウルフ、ミヒャエル・ケスラー、ミヒャエル・オストロウスキ
- 公式サイト:映画『帰ってきたヒトラー』公式サイト
- ジャンル: 風刺コメディ映画
- サブジャンル: 現代、ヒトラー、タイムスリップ、コメディ、ドイツ
- 暴力描写: ある ※直接的な描写はなし
- 恋愛描写: あり
こんな人にオススメ
- コメディが好き
- 風刺が好き
- ヒトラーがどんな感じだったか知りたい
- フィクションとして受け止めることができる
- スタルバックが好き
視聴方法
アマゾンプライムにて配信
あらすじ
ヒトラーの姿をした男が突如街に現れたら?
「不謹慎なコスプレ男?」顔が似ていれば、「モノマネ芸人?」。
リストラされたテレビマンに発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は、
長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し、視聴者のドギモを抜く。
自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、
過激な毒演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、
大衆の心を掴み始める。
しかし、皆気づいていなかった。彼がタイムスリップしてきた〈ホンモノ〉で、70年前と全く変わっていないことを。
映画『帰ってきたヒトラー』公式サイト
そして、天才扇動者である彼にとって、
現代のネット社会は願ってもない環境であることを―。
感想 (ネタバレあり)
あのシリーズのパロディも登場
この映画にはヒトラーの動画で有名な映画「ヒトラー ~最期の12日間~」のパロディも出てきます
総統閣下シリーズのあれです笑
ドイツでもあれを入れるくらい人気なんだなあとちょっと感動しました笑
地上波で流れたら盛り上がるだろうけど、難しいだろうなあ(^o^;)
この映画はフィクションです
改めてお伝えします。
この映画はフィクションです
現実ではヒトラーは現代にタイムスリップしてきません(^o^;)
次に、この映画はコメディです
思い切り笑って楽しみましょう(*´∀`)
なに当たり前のこと言ってんだと言われそうです笑
しかし、この映画の面白いところは
「もしヒトラーが現代にいたらこうなってたんだろうな」
というのをリアルに想像してしまうところです
SNSやテレビを使って情報を発信して知名度をあげていきます
そういう意味では最初にテレビ業界のザヴァツキに発見されたのはラッキーだったのかもしれません
そしてこの映画はコメディです。
現代に来たヒトラーがあのイメージ通りの調子で、時には説教をし
「なんかヒトラーのモノマネをしてるこいつめっちゃ面白いやん」
と人気を得ていきます。
その様子は本当に面白いです笑笑
がしかし、途中で笑えなくなってきます
面白いのは面白いのですが、笑えなくなってきます
そこが、この映画の真のおもしろいところ、風刺として最高の映画足り得るところだと思います
視聴者に仕掛けられたトラップ
最初に言いました
この映画はフィクションです
そしてこれはコメディです
これがもし現実に起こったら、ヒトラーが現代にいたら非常に怖いと我々は思ってしまいます。そして全く笑えません
しかし、コメディだと言われて見ると、たとえヒトラーでも笑ってしまいます
フィクションですしね。当たり前ですが
1932年のドイツ国民はどうだったのでしょうか? この後恐ろしいことが起こると知らなかったでしょう。この人が国を、世界を良くしてくれると信じていたのでしょう
そして、この映画を見てる我々もまた、
「このヒトラーは面白い」「このヒトラーは優秀だなあ」「ヒトラーなかなかいいじゃん」と
今までのヒトラーのイメージと違う姿を見せられて安心させられてしまいます
これがヒトラーだと言うことを忘れて笑ってしまうのです
しかし、物語が進むに連れて徐々に思い出していくのです
「これはまさにヒトラーだ」と
「こいつはヤバい」と
実に巧みに
そして映画のクライマックスでは、気づいたときにはもう遅いのです
ヒトラーの支持者は莫大に増えていってます。そして、皆が必要としています。優れた指導者を。
それを見てる我々も笑った時点で、共感した時点で「ヒトラーが仕掛けたトラップ」にまんまとハマってしまったと気づくのです
そのトラップに引っかかった我々の心情は、はたしてフィクションと言って良いのでしょうか?
この映画のヒトラーの最後のセリフ
この一言が我々をどうしようもないくらいに不安に駆り立てます
そして、もう遅いのだと打ちのめされます
最後にもう一度言います
この映画はフィクションであり、コメディです
なぜ民衆は独裁者を選んでしまったのか、
その過程を、この恐怖感を、ぜひ体験してほしいと思います
それでは